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臨床研究論文の書き方
論文の書き方のコツ
目次
総論
研究の質問 (Research Question, RQ) の設定
- ガイドラインや最新トピックの「知識のギャップ」を狙うんがポイントやで。
- 海外の2番煎じでもええで:2番煎じまでは採択されることが多いからな。
- 普段から論文を読むことがめっちゃ大事やで。
論文の構成(読む vs 書く)
- 読むときの構成:
- Title Page → Abstract → Introduction → Methods → Results → Discussion → References → Figures and Tables
- 実際には各パートにコツがあるけど、読み方の詳細はここでは省略するわ。
- 書くときの順序:
- Figures and Tables(結果を視覚化して、論文の構造を決める)
- Methods(研究手法を明確にする)
- Results(解析結果を示す)
- Introduction(背景と目的を明示する)
- Discussion(結果の考察を行う)
- Title Page(タイトルを考える)
- References(参考文献を整理する)
- Abstract(最終的に要約を作成する)
- 2週間おきにパートを執筆して、合計16週(約4ヶ月)くらいを目安にするで (例:8月に書き始めたら12月には完成やな)。
- Chat GPTの時代やから、Methods以下のパートはもっと早く作成できるかもしれへんで。
※学会ではAbstractを先に作成するけど、論文執筆時には上記の順番が効果的やで。
論文を面白く、編集部や査読者にアピールする方法
- 「面白い・重要」思って書いた論文が、編集部にとっても同じように面白いとは限らへんで。
- 論文を出版するためには、読者を惹きつける内容や構成を心がけることが大事やな。
各論
執筆の前にすること
書く前に準備すること
- 関連する文献をすべて集める:
- 関連文献を漏れなく確認して、研究の位置付けを明確にするんやで。
- 図表を先に作成・確定する:
- 図表を先に作成して、メンターに確認すること。
- 後で図表を修正するんはめっちゃ大変やから、先に結果を確定させてから文章を作成するとええで。
- 個人的なフローの例:
- Research Question (RQ)を確定
- 解析を行って結果を取得
- Table and Figureを作成(結果を視覚化)
- 論旨(アブストのような要約)を作成
- メンターに相談してフィードバックを得る
- 汚い図表はReject理由になり得るから、特に注意やで。
- シンプルで見やすい表の例を以下に示す:
- 英語で執筆する前に、日本語で構成を整理するんがええで。
- 日本語で筋の通らへん文章は、英語でも論理的ではなくなる可能性が高いからな。
- 書いてて英語がpoorなんか、論理構成がpoorなんかを確認することが重要やで。
Tips: 図表を美しく、シンプルに作成する

Tips: 日本語で論文作成の流れを考える
投稿先の決定とガイドラインの確認
- 投稿先を決めて、Submission guidelineを確認する。
- 観察研究の場合は報告ガイドライン(例:STROBE)を確認するんやで。
補足: 最近では上記の1と2をChat GPTに入力することで、簡易的な雛形を作成できるで。
Methods の構成
- 本来、解析開始前にMethodsは決めておくべきやで。
- あとは報告ガイドラインに沿って記述するだけや。
Introduction の構成
- 背景 → 研究目的となる不明点(Knowledge Gap) → 研究仮説・目的 の流れを基本とするんやで。
- 3段落構成を推奨する。
- 背景: 研究に関する現在までの知見や問題点
- 中間段落: 研究の目的となるわかってへんこと(What is known と What is unknown)
- 最終段落: 研究の目的と仮説を明確に述べる
Discussion の構成
- Discussionは結果に基づく筆者の妄想である(師匠)。
推奨する構成
- 第1段落: 研究結果のまとめ
- 研究結果を1文でまとめて、重要性や新規性を強調するんやで。
- 第2-5段落: 各結果に関する考察
- 結果の要約と過去の文献との比較、一致するか否か、結果の理由や示唆されるメカニズムを述べる。
- 段落の最後で意見や次の研究への展望をまとめるんや。
- 第6段落: 将来の展望
- 結果を踏まえた次の研究への展望を記述するんやで。
- 第7段落: Limitation(制約)
- 主な制限事項に焦点を当てて、簡潔に説明するんや。
- Selection bias, Information bias, Confounding, Generalizabilityに分けて記述することを推奨するで。
- 観察研究の場合、未知の交絡因子についても言及して、後の査読での質問に対応できるようにするんや。
- 第8段落: Conclusion(結論)
- 研究結果の臨床的関連を短く要約して、シンプルな結論を述べるんやで。
Conclusion の書き方
- シンプルに作成することを心がけるんやで。
- 研究結果を一文で要約して、必要に応じて展望を含めるんや。
- 高いインパクトファクターを持つ雑誌では、意見(展望)を入れることを好まへんことが多いから、場合に応じて対応を考えることが大事やで。
まとめ
研究の立ち上げから論文の書き方まで、しっかりとした計画と構成が成功の鍵や。関西弁で説明したけど、ぜひ参考にして、素晴らしい論文を書いてや!
研究を始めるときは、しっかりとした質問設定と文献レビューが大事やで。論文を書くときは、順序立てて執筆して、図表も丁寧に作成するんがポイントや。編集部や査読者にアピールするためには、内容だけやなくて、読みやすさや構成も大切やからな。頑張ってな!
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#研究 #論文作成 #関西弁 #アカデミックライティング #研究方法